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みーたんの成長記録と毎日の育児日記です
by mamakobu
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【出産レポ ~朝~】

「まだまだ産まれないだろうから今日はゆっくり寝てなね」
助産士さんがそう言って部屋を立ち去ってから、
すでに6時間が経過していた…朝の5時。
あれからずっと10分間隔でコブを襲ってる陣痛。
ゆっくり寝ていられるはずがナイ。 (*゚Д゚*)
1時頃までSちゃんが陣痛の度に背中をさすってくれていたけど、
ソファで寝転ぶSちゃんに10分置きに起き上がってベッドまで来てさすってもらうのも悪くて、
なるべくじっと我慢しているようにしていたら…
Sちゃんのいびきが病室に響き渡るコトに。
寝ちゃったよ。 ・゚・(ノД`)・゚・。
それから時間が本当に長く感じた。
気休めにずっとつけっぱなしだったテレビからは、
深夜番組の後、テレホンショッピングみたいなのが始まって、
放送が終了して夜景をバックに音楽が流れ出して…
フッと意識が飛びそうになっても10分間隔であの痛みが押し寄せてくるのだよ。
最初の頃はどっちかって言うと腹痛に近かった痛みも、
途中から腰痛に近い、腰の痛みに変わった。
なんて言うのかな、
コブの腰に朝青龍が片足で乗っかってくるみたいな圧迫感。
(意味不明)
コレが陣痛か!って、どっかで納得したりもしてる。
前駆陣痛を思い返せば、全然違うこの感じ。
かなり痛いのに1分くらいでスーーッとその痛みが消えて、
ウトウトしそうなくらい何でもなくなるのがすごい。
でも…これなら大丈夫かもしれない。
正直「死にそうなくらい痛い」「鼻からスイカ」「失神しそうになる」って聞いてきたコブにとって、何となくそんなに痛いのってどんなんだろ?って興味さえ沸いてた陣痛の痛み。
どんなに痛くても痛いのは1分くらい、
その後ちゃんと痛くない「休憩」が来る。
痛い!痛いけどもう治まるもう治まる…って自分に言い聞かせてるうちに、
痛みが去ってくモン。
ツライけど、がんばれそうな気がする。

陣痛開始から約7時間が経過したその頃、
まだ前向きなコブがあるコトに気づく。
これまでずっと10分置きに来てた痛みの波が…何だか早い。
オイオイ、どさくさ紛れに10分切ってなくないか!?
考えたくないけど枕元にあった時計を見て、
あらためてその間隔を計ってみた。
ま、間違いない!
知らない間に5分間隔になってやがるーー! ヽ(`Д´)ノ
痛みが去って、
ひと息ついて「あぁ、痛かったぁ…」と余韻に浸っているそばから、
(余韻に浸るな!)
時計は刻々と秒数を刻み、すぐに次の痛みの番がやって来る。
あぁ、来る!もう、来る!
あぁ~~~~
ソファでぐうすか寝てるSちゃんを起こしてはいけないと、
ベッドの上で声を押し殺して目をつぶる。
時計を見てると5分間隔の恐ろしさが余計に身に染みるため、
途中から時計を見るのをやめちゃったよ。
そんな痛みに耐えながらも、
この分だとあと1時間か2時間くらいで産まれるかもしれない…と何となく思った。
急遽今日お仕事を休みにしてくれたお母さんに朝8時頃来てもらうコトになってるけど、
来る時アパートに寄ってビデオカメラ持って来てもらおう。
てか、間に合うかな…
初産だと陣痛開始から10~12時間くらいで大抵産まれるらしい。
あとちょっとだーーー、がんばれコブ!!

それから時間がゆっくりと過ぎ、
Sちゃんが目を覚まし、腰をさするのを再開。
8時ちょっと前にお母さんが忘れ物を色々持って来てくれた。
それから助産士さんがようやくやって来て、
開口一番「眠れた?」と聞いてくる。
この状況で眠れる人なんているんだろうか、激しく疑問。
痛がるコブの様子を見てか、車椅子を持ってきてくれて、
診察室まで院長先生の診察へと行くコトになった。
その時、時刻は8時半。
陣痛開始からすでに10時間以上が経過していた。
あぁ~やっと先生に診てもらえる!
これでいよいよ分娩室かな!?
そう何となく心の準備をしていたコブ。
お母さんに付き添ってもらった診察室で、
先生からとんでもない言葉を告げられる。
「うーん、まだまだ赤ちゃん下がってきてませんねぇ。
 どうします?このまま病室で待っていてもイイんですが、
 一度ご自宅帰りますか?」
えッ……?
「???」
「ここにいても何もするコトはないですからねぇ、
 かえって家でリラックスしてる方がお産が早まると思いますよ」
「???」
「早くて夕方くらいですかね、この分だと…」
「ゆ、夕方!?」
(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
先生の言葉にリアクションする余裕もないくらい、
また陣痛に襲われながら、
目の前が真っ暗になったよ。
一度ご自宅!?
家でリラックス!?
早くて夕方!?
院長先生、それはどんなギャグ…?
エエェェェェーーーーーー!?
いや、そんなはずがない。
一睡もしてない睡眠不足状態と痛みで幻覚を見てるに違いねェ。
これは幻覚だ!!
だってもうすぐ産まれるだに。
今5分間隔で来てるだに!!
「え、あの…家帰ったら、どのタイミングで…また来ればイイんですか?」
「そうですねぇ…耐えられなくなったら来てもらえればいいですよー」
たっ、耐えられなくなったらって。
どんだけーーー!

もう…唖然。
先生にそう言われたら返す言葉がない。
確かに病室のベッドは硬くて寝にくいし、
このまま待っててもしょうがないってなら、帰ろう。
死ぬかもしれんけど…帰るしかない。(汗)
「まだまだ」と先生が言ったせいか、
診察室で車椅子から下ろされ、徒歩で病室に戻らされるコブ。
何かの間違いかと思ったよ。
病室で「そろそろか!」と構えていたであろうSちゃんも、
「まだまだ産まれないから一度帰ってイイって」
コブの言葉に拍子抜け。
こんなに痛いのになんで!!
もう泣きそうになりながら荷物をまとめて、病室を出た。

帰りにナースステーションにお母さんが声をかけ、
コブがフラフラと病院の玄関に向かっていると、
なぜか助産士さんが追いかけてきた。
「ちょっとゴメンナサイ、まだ帰らないで!」
「?」
「先生が念のためレントゲン撮りましょうって」
陣痛開始から10時間以上経過しているのにこの状態なのは何らかの原因があるのかも…と先生が思ったらしく、
骨盤のレントゲンを撮るコトになったんだとか。
廊下でその話のやりとりをしているうちにまた陣痛が…
「あぁぁ、痛い…」
「もうひとりレントゲン撮る方がいるからその方とー」
あーもう、何でもイイから撮ってくれーーー
好きなだけ撮ってくれーーー
ツーショットでも何でもイイからーーー
早く!早くぅーーー 
あまりの痛みにまた車椅子に乗せられたコブ、
待合室に座っていた、同じくレントゲンを撮る予定の妊婦さんとそのお母さんの元へ。
この時もうコブはその妊婦さんの顔も覚えてないくらい意識がもうろうとしてたんだけど、
Sちゃんから後で聞いた話によると、微弱陣痛でレントゲンを撮るコトになったその妊婦さんがコブのげっそりした姿を見て、かなり不安げな表情をしていたらしい。(申し訳ないわ)
「じゃあ、行きましょう…私たちの車についてきて下さい」
く、車ぁ!?
どうやらレントゲンは、市内の別の場所に撮りに行くらしい。
それ聞いただけでめまいしてきたよ。
コブたちの車に乗った助産士さんが、車内で陣痛に襲われたコブの腰を必死にさすってくれる。
「息吸って~吐いて~吸って~吐いて~、
 そうそう!赤ちゃんが苦しくならないようにね」
あぁ…なんでコブ、車乗ってんだろ。
コブのシュミレーションだと今頃はもうみーたんに対面して、
抱っこしてる予定だったのに…
車窓から見える見慣れた市内の景色が、ゆがんで見えた。(汗)
by mamakobu | 2008-05-09 11:20
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